年会費10万円を超えるステータス性の高いクレジットカードブランドと言えば、アメックスとダイナースです。
両ブランドの最高峰カードである「アメックス・プラチナカード」と「ダイナース・プレミアムカード」ではどちらがより良いカードと言えるでしょうか。
この記事では両社を様々な観点から比較します。
アメックスプラチナカードとダイナースプレミアムカードの比較
基本スペック
基本スペック | アメックスプラチナ | ダイナースプレミアム |
---|---|---|
年会費 | 130000+税 | 130000+税 |
家族カード | 無料 (4枚まで) | 無料 |
追加カード | アディショナル・カード(AC) | コンパニオンカード(Mastercard) |
キャッシング | × | 〇 |
電子マネー | QUICPay (Apple Payのみ) | × |
タッチ決済 | コンタクトレス決済 | × |
基本スペックについて全く同じなのは年会費だけですね。
家族カードはアメックスは4枚までの条件がありますが、アメックスでは家族カードを兄弟・姉妹や婚約者にも発行できるところです。
ただ、公式サイトでは原則、配偶者、ご両親、18歳以上のお子様となっているので必ず発行できるわけではありませんので発行可能かは確認する必要があります。
追加カードはアメックスではアディショナルカード(AC)が1枚発行できます。これはカード番号が違うもう1枚のカードで、明細にもACカードとして利用歴が残ります。本カードの予備としてや、経費用カードとして使うイメージですね。
一方ダイナースではコンパニオンカードと呼ばれるMastercardが発行可能です。カードとしては「TRUST CLUB プラチナマスターカード」になります。
使えるお店が少ないというダイナースの弱点を補うようなカードとなります。
キャッシングについてはアメックスは不可で、ダイナースは国内外ともに利用可能です。
電子マネー、コンタクトレス決済についてはアメックスの方が使い勝手が良いです。
入手方法・難度
2018年10月15日よりアメックスプラチナカードは直接の申し込みが可能となりました。
もちろん今まで通りアメックスグリーン、アメックスゴールドからのインビテーションを受けて発行する入手方法もあります。
一方ダイナースでは基本的にはダイナースカードからインビテーションを受けて発行することになります。
申し込み可能といえども審査は当然あるのですが、申し込み可能な分アメックスの方が入手しやすいと思います。
マイル還元率
アメックスもダイナースも貯まったポイントはANAマイルに交換するのが最も高レートとなるため、ここではポイントではなくマイル還元率で比較します。
マイル | アメックスプラチナ | ダイナースプレミア |
---|---|---|
ポイント還元率 | 100円につき1ポイント 外貨決済:3ポイント |
100円につき1.5ポイント 海外利用:2.5ポイント (2020年3月22日まで) |
ANAマイル移行 | 1000ポイント⇒1000マイル | 1000ポイント⇒1000マイル |
ANAマイル移行上限 | 40000マイル/年 | 40000マイル/年 |
通常利用で1.5%のANAマイルが貯まるダイナースの方がポイントは貯まりやすいです。
海外ではアメックスの方が還元率は高いですが、アメックスもダイナースも海外では利用できる地域が限られるのでその点も考慮が必要です。
また、ダイナースのコンパニオンカード(Mastercard)を使用した場合、ポイントはダイナースポイントとして貯まるのですが、還元率は0.5%となります。
空港ラウンジ
ラウンジ | アメックス プラチナ |
ダイナース プレミアム |
---|---|---|
国内カードラウンジ | 〇 | 〇 |
プライオリティパス | 〇 同伴者1名無料 |
〇 同伴者1名無料 |
その他 | デルタ航空ラウンジ (デルタ航空便利用時のみ) ルフトハンザラウンジ センチュリオンラウンジ インターナショナル・アメックス・ラウンジ(10ヶ所) |
ダイナース提携ラウンジ(600ヶ所以上)
ラウンジ・キー |
空港ラウンジについてはどちらもプライオリティパスが発行できるので、概ねどこの空港でもラウンジ利用ができるでしょう。同伴者1名無料というのも大事なポイントです。
その他アメックスにはアメリカ中心にセンチュリオンラウンジがある他、インターナショナル・アメリカン・エキスプレス・ラウンジというものが世界10ヶ所にあります。
ダイナースでは独自提携ラウンジとラウンジ・キーで利用できるラウンジがあるのですが、これらのラウンジはほとんどプライオリティパスでカバー出来てしまうのであまり意味がないかもしれません。
旅行保険
旅行保険についてはどちらもハイクラスの保険が付帯されています。
海外旅行保険は以下のようになっています。
海外旅行保険 | アメックス プラチナ |
ダイナース プレミアム |
|
---|---|---|---|
旅行損害保険 | 付帯条件 | 自動付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺傷害保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | |
傷害・疾病治療 | 最高1000万円 | 最高1000万円 | |
賠償責任保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | |
携行品損害保険 | 最高100万円 | 最高100万円 | |
救援者費用保険 | 最高1000万円 | 最高500万円 | |
家族特約 | 〇 | 〇 | |
航空便遅延 | 乗継遅延費用 | 2万円 | 2万円 |
出航遅延・欠航費用 | 2万円 | 2万円 | |
受託手荷物遅延 | 4万円 | 4万円 | |
受託手荷物紛失 | 4万円 | 4万円 |
海外旅行保険についてはほとんど違いはないですね。
では国内旅行保険はどうでしょうか。
国内旅行保険 | アメックス プラチナ |
ダイナース プレミアム |
|
---|---|---|---|
旅行損害保険 | 付帯条件 | 利用付帯 | 自動付帯 |
傷害死亡・後遺傷害保険 | 最高1億円 | 最高1億円 | |
入院保険 | 日額5000円 | 日額5000円 | |
通院保険 | 日額3000円 | 日額3000円 | |
手術保険 | 5~20万円 | 5~20万円 | |
家族特約 | × | 〇 | |
航空便遅延費用 | 乗継遅延費用 | × | × |
国内旅行の場合だと少し違いがありますね。
まず付帯条件ですがアメックスは利用付帯となっています。
つまり、航空券等の旅費をアメックスプラチナカードで決済した場合にのみ保険が適用されます。
また、ダイナースは家族特約が自動付帯となっているため、カード会員が同行しない家族の旅行の際も保険が適用されます。
例えば子供だけでいく旅行とかが該当しますね。
ショッピング保険
アメックスもダイナースも最高500万円のショッピング保険が付帯しています。自己負担額はどちらも1万円です。
また、どちらもキャンセル不可の商品を購入した際に、条件によってカード会社へ返品できるという保険も付帯しています。
アメックスには他にも様々なショッピング保険があります。詳しくは以下記事でも紹介してますので良ければご覧になってください。
ホテル上級会員
ホテル | アメックスプラチナ | ダイナースプレミアム |
---|---|---|
上級会員資格 | マリオットゴールドエリート会員ヒルトンゴールド会員シャングリ・ラホテルジェイド会員
ラディソンホテルゴールド会員 |
一休.comダイヤモンド会員プリファードホテルズゴールド会員 |
ホテル上級会員資格は圧倒的にアメックスの方が優れていますね。マリオットやヒルトン等世界各地にホテルがあるため、旅先で上級会員のメリットを受けやすいです。
まとめ
以上アメックスプラチナカードとダイナースプレミアムカードの比較でした。
どちらも最上級のサービスとメリットが揃ったカードですが、個人的には細かい部分でアメックスカードの方が使いやすいかなと思います。
以下アメックスプラチナカードの公式サイトなので興味があればご覧になってください。